中医学の「高血圧」
高血圧は憂・思・憤怒などの精神状態の影響と関連がある。
仕事でのストレス、緊張、疲労、徹夜、肥満、経年で動脈硬化となり、酒、タバコ、食生活などが原因で発生する。血管の老化も原因となり、特に病が発症していなくても高血圧になることがある。血管の弾力性が弱くなったり、高コレステロールなどが考えられる。
主要症状:便が硬くなる、不眠、多夢、耳鳴り、動悸、息切れ、四肢の痺れ、筋肉の痙攣、口が苦い、顔が赤くなり油光する、目眩、頭痛など。
<心陰虚>ストレスや睡眠障害によって、心火の熱を沈められなくなり、血圧に栄養が出る。
<瘀血>古い血が循環していない血液循環障害。ストレスや疲労、食習慣によって血液の粘
度が高まり、血液の正常な運行がさえぎられ、停滞を起こすために生じる。
<痰湿>水の巡りが悪くなり、不必要な水分がたまる。余分な水分が滞留し毒素となる。
<肝火上炎>ストレスによって気が鬱積し熱を生じてイライラする精神状態になる。
中医学で「肝」は気の巡りを主どり、血の巡りに影響する。
<肝腎陰虚>ストレス・疲労・慢性病などにより、回復のために内熱を生じ「肝」「腎」の
水分が消耗する。