肺は〝気〟を統括している
肺は〝気〟を統括している
全ての〝気〟は肺に属する。
肺は鼻と口を通じて、外界と接している。
そこから入った〝気〟は全身に送り出される。
「降を順とする」
外界の清らかな〝気〟を取り込み、
それを粛(ちぢ)めて降下させることが
肺の機能といえる。
それ故、肺の〝気〟は上昇してはならない。
下降する肺気が十分であれば、
声にハリがあり大きな声を出すことができる。
「肺は声を司る」
下降すべき肺気が上昇してしまうと
それは咳となり、それが続けば息苦しく、
呼吸困難となる。
肺の持つ「粛」「降」という機能は
生命維持に大きく関係する。
人体にある内臓の中で、唯一、
肺だけが意識的に
コントロールすることができる臓器である。