肝気鬱結(かんきうっけつ)
主な症状:
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憂鬱、情緒不安定
- 胸部、腹部の張り、 痛み
- 食欲不振・口の渇き
- 頭痛、月経不順
気の流れをスムーズにして早めに改善
「肝」はストレスを発散させ、精神や感情をコントロールする役割を担っている。しかし、憂鬱や怒りといった精神的なストレスを強く受けると、この機能が低下し、気の流れが滞ると「気鬱」の状態になり、初期のうつ症状の原因となる。
気鬱の状態が長引けば、熱っぽい症状が現れる「熱鬱」、血の流れが滞る「血鬱」、脾胃の消化機能を低下させ、食・痰・湿の停滞が起きる「食鬱」「痰鬱」「湿鬱」といったさまざまな症状につながる。
陰陽五行論で『肝』は春。樹木のように伸びやかに発散することを好む臓腑。ストレスを発散し、停滞した気の流れを改善する。症状が重くなる前に「気鬱」の段階で改善できるよう身体を調整する。