<健康元鴻(けんこうげんこう)のなるほど中医学!>no.16
本日のキーワードは
「目に見えない【気】の正体とは?」です。
気とは、
自然現象に対する古代の人々の素朴な認識です。
気は世界を構成する最も基本的な物質で、
宇宙におけるすべての物事は、
気の運動と変化によって生み出されると考えられています。
この観点が医学分野に取り入れられると、
気が人体を構成する基本的物質であると考えられ、
気の運動と変化によって生命活動を解釈するようになりました。
古書には
「人体は物質であり、天地の気を受けて生存している」
「人の生命活動も、気を物質的な基礎としている」
という記述があります。
これらの認識に基づいて、
中医学での気の概念をまとめると、次の2つになります。
- 人体を構成し、その生命活動を維持している身体の中を流動している精微物質であり、強力なエネルギーがあって絶えず運動する特性があります。
- 臓腑、組織の生理機能。
但し、この2つは相互に関連しあっており、
前者は後者の物質的基礎であり、
後者は前者の機能的現われであるという関係にあります。
物質的なもの…人体を構成し、その生命活動を維持させる精微物質。
機能的なもの…臓腑、経絡、器官の「気」とは、それらの機能を指す代名詞。
次のキーワードは
「【気】はどうやって作られる?」
です。
次回をお楽しみに。。。