<健康元鴻(けんこうげんこう)のなるほど中医学!>no.2
本日のキーワードは「本当の薬膳とは?」です。
現代では予防医学・健康志向によって
「薬膳」が食の世界に広まりつつあります。
薬膳で最も重要なことは
「美味しくなくてはならない」ということです。
調理したものを目で見て、
鼻で嗅ぎ、
舌で味わって美味しく感じることです。
食を五感で感じることは、
医学的にも重要な意義があり、
五感が刺激されることで消化酵素の分泌が高まります。
「美味しいこと」のもう一つの意義は、
その食を日常化できることです。
保健養生の薬膳は栄養学的効果を目指しているため、
1食のみのイベント的なものではなく、
毎日摂れる食であることが大切です。
今私たちが生活している地球上にある自然の資源は
私たちに豊かな食物を提供してくれます。
その中で美味しくて、口当たりもよく、
栄養のあるものが「食材」となり、
それに関する学問を「食材学」といいます。
中医学理論に基づいて使用されるものが「中薬」です。
治療作用を持ち、それらに関する学問を「中薬学」と言い、
食用と薬用の両方に使用できるものを「食薬」と言います。
薬膳はこれらの学問と、食と人間の関係の結びつきから、
より健康に向かう為の”食の中医学”から生まれました。
摂取する人の体の状態をよく知り、
効果的な食材の組合わせを理解することが大切であり
食材と人間の関係は中医学の本質なのです。
あなたが知っていた薬膳は
本当の薬膳でしたか?
次のキーワードは
「予防・健康の薬食同源って何?」
です。
次回をお楽しみに。。。